小さき王たち 第三部:激流 堂場瞬一著

舞台は、コロナ禍下の2021年。
東京と新潟。
孫の世代が中心に物語が進行します。
高樹健介:東日新聞社へ入社し新聞記者となる。県警担当。
田岡愛海:新潟のテレビ局・NBS記者。県警担当。
田岡家と高樹家の因縁の対決の最終章。
健介は、愛海の父である田岡稔が次の選挙で当落ボーダー上におり、結局、父と同じように
街の有力者へお金をばら撒く。稔は愛人を作っていることも知ることになる。
一方、健介と愛海はお互いに惹かれ合い、同棲を始める。
ここで両家で紆余曲折があるが、健介と愛海は辞表を出し、フランスへ愛の逃避行を実行する。
最後の場面で、因縁の高樹治郎と田岡総司が、五十年前再会した思い出の場所
”日和山展望台”で会話を交わす。
結局彼等のイザコザは、小さな世界(王国)であった。
彼等の王国は、若い世代によって滅ぼされた。

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