米中関税の特集。面白かった。
特に面白かったのは、某日経企業の話。
ビニール包装紙を作るメーカーが米国に工場を新しく建てた。
米国人労働者を募集。60人が集まり、仕事内容の説明を行った処、最終的に残ったのはたったの三名。彼等の本音『今更製造業なんて。それならマクドナルドのようなサービス業で働く方がまし。』
正直、トランプ大統領が言うような米国の製造業の回帰と実際の労働者達の認識のずれはそれこそ今更の世界なのではないか?
元々、米国から製造業が衰退していった理由は2つあると感じた。
1.apple iphoneのように安い労働力を求め、米国自らが、中国での生産を決めた。
2.自動車メーカーを始めとした、消費者が何を求めているか把握する努力を怠り、日本・韓国の自動車メーカーが成長した。米国の自動車メーカーは日本市場に合わせてハンドルの位置さえ変えようとはしない。日本のような狭い道では大型車は不向き。ドイツ車は日本でも売れている。
どちらも米国自らが蒔いた種なのではないか?
それを今更、米国は他国から摂取され続けて来たと言われても・・・・。
いずれにしても、今回の大統領選挙では、激戦区は全て共和党が勝利したので、仮に次期大統領が民主党から選出されたとしても、米国と中国のデカップリングは進むと考えるべき。
さて、日本はどう立ち回れば良いのか?
ある有名な調査機関では今回のトランプ関税で唯一GDPが上昇するであろうと予測された国は日本である。
この意味は深く、ひょっとすると長かった不況の30年から好景気になる可能性を日本は充分秘めていると思う。