漁に出ていた第58寿和丸が沈没したのは、2008年6月23日午後1時50分頃。
20名の乗り組み員の中で生き残ったのは3名のみ。
運輸安全委員会が出した事故原因は、『波による沈没』であった。
これは原因でなない。
①波による沈没であれば、近くで操業していた漁船にも波の影響は少なくとも出ていて不思議ではないが、
そのような記録や証言はない。
②沈没までに1~2分という早い時間で沈没している、波が原因であれば、こんなに早く沈没しない。
③あまりにも急に漁船が傾き、沈没までの時間が短いので、SOS信号さえ、発せられていない。
波が原因であれば、SOS信号を出す時間的余裕がある。
④生き残った三名の証言によれば、
『1回目はドスン、2回目はドスッ、バキッ』という構造物が壊れるような音がして、直ぐに沈没した。
運輸安全委員会には、海底に沈んだ第58寿和丸の状況を調査する為、”しんかい”のような
海深く潜れる調査潜水艦での調査を依頼したが、却下される。
ちょうど同じ時期にTVバラエティー番組では、芸能人が”しんかい”に乗船して海底まで潜っているのに
である。
筆者は、過去に漁船と潜水艦が衝突した事件の調査を始めると、世界各地で衝突事件は起きており
日本でも、記憶に鮮明に残っているのは、『えひめ丸事件』である。
概要:2001年2月10日8時45分(日本時間)、アメリカ合衆国ハワイ州のオアフ島沖で、アメリカ海軍の原子力潜水艦グリーンビルが、愛媛県立宇和島水産高等学校の練習船だったえひめ丸に衝突し、えひめ丸を沈没させ[4]、教員・乗組員5人と生徒4人を死亡させた事故である。
筆者は、民間船と潜水艦の衝突事故の事故発生状況が第58寿和丸沈没で生き残った三名の証言と恐ろしいほど合致
することに愕然とする。
『1回目はドスン、2回目はドスッ、バキッ』という構造物が壊れるような音がして、直ぐに沈没した。
では何故、頑なに運輸安全委員会は沈没原因を波にしたのであろうか?
どう考えても、原因は潜水艦による衝突の可能性が非常に高い。
これは、潜水艦であるが故の特徴である。
潜水艦は海底に潜み、隠密行動を行う。決して、居場所を知られてはいけないのである。
それでは、どこの国の潜水艦なのか?、日本、米国、ロシア、中国、韓国?
日本と米国は共同で軍事協力をしているので、お互いの情報は判っていると筆者も考えていたが、
元海上自衛隊潜水艦隊司令官の話によれば、日米での潜水艦に関する軍事情報はあまり密ではなかった
し、潜水艦の動力源の違いにより軍事演習も中々共同では難しかったという。
日本の潜水艦の動力は、ディーゼル燃料であり、米国の潜水艦の動力は原子力。
米国の潜水艦は、一旦、海底に潜ってしまえば、頻繁に海上に浮上する必要はないが、
日本の潜水艦は、酸素を取り込まないと動かないので、定期的に浮上しなければいけない。
これでは中々一緒に軍事訓練と言っても難しい。
とにかく、潜水艦は、相手に場所を特定されないことが非常に重要という事。
海外で発生した事件も中々真相究明が難しく、相手が国であることが一層真実の究明の壁となっている。
未だに、この事件は、”未解決事件”なのである。今も再審中である。

