30代後半、無職の女性。年金生活の母と賃貸アパートで暮らしています。
両親に、30歳までは好きなことをしていいと言われ、高校卒業後、アルバイト生活をしてきました。父が健在で母もパートで働いていた頃は、長い間、無職でした。「働きなさい」と非難されることもなく、甘えた生活をしていました。
小学生の頃、窃盗を繰り返し、その後も親を裏切ってきた私を、両親は見放さず育ててくれ感謝しています。今までのことを謝罪できていない私は親不孝者です。
30歳を過ぎ、正社員で働き始めても、嫌なことがあると逃げ、仕事が続きません。母は、石の上にも三年、継続は力なりと言います。心配をかけたくないので母に相談できず、相談できる友人や恋人もいません。何事も中途半端で誇れるものがなく、就職活動も不採用続き。どうしていいかわかりません。(東京・Q子)
◇山口 恵以子(作 家)
優しいご両親のもとに生まれて、本当にラッキーでしたね。正直言って、ご両親が別の人だったら、今頃あなたはホームレスになっていたかもしれません。
私の半生はあなたによく似ています。大学卒業後、まともに就職できず、派遣社員として転々としました。派遣の仕事が途切れて、無職で過ごした時期もあります。
それでも父が健在な頃は良かったのですが、父が急死し、母が認知症になると、嵐の太平洋にボートで放り出されたようなもので、途方に暮れてしまいました。
やっと生活のめどがついたのは、企業の社員食堂に、パート社員として採用されてからです。そこで必死に働いて、小説家デビューの足掛かりをつかみました。
だからあなたも、何か仕事を見つけてください。より好みしている余裕はありません。出来る仕事、雇ってくれる職場を見つけて、とにかく頑張るのです。今を逃したら、もう次はありませんよ。恋も友情も結婚も、仕事がうまくいけば後からついてきます。
そして、お母さんに感謝してください。お母さんが元気なうちに言葉に出して感謝してください。お父さんの分までお母さんに親孝行してください。あなたの人生、これからが勝負です。
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CJ五郎(今はプータロー)
私も何度も何度も悩んで生きています。
本来”いきもの”とは生きている限り、悩みから解放される事はないでしょう。
そんな時、私の対処法は、とにかく小説を読むことです。
小説はいい。いろいろな人達の考え方や人生をあたかも自分が経験したように感じることが出来る。
これが私の血と肉になっている。
過去など気にせず、今を一生懸命に生きることが大切。
そして感謝を忘れずに。
これで大体の事は乗り切れる。