6人の嘘つきな大学生 朝倉秋成著

就活で学生は理不尽を体験する。面接で応募者の事を全て理解など出来る訳ではない。

最初に集まった就活中の6人の大学生。この6人は、採用をほぼ勝ち取った大学生。

初任給50万という破格の給料を出すIT企業。

ところが、人事から昨今の社会事情により採用枠を6名から1名に変更するという通達がこの6人に通知される。

2時間半の最終グループミーティングで、30分おきに誰がこの1名枠に相応しいかの投票を行うことになった。

ところが、会議室に片隅におかれている封筒を6名の中の一人が見つける。

封筒は6封あり、その中には6名の黒歴史が書かれていた。

この封筒が見つかるまでは、容姿もよく社交性のある久賀が票を集めていたが、一変する。

彼の黒歴史が暴露されてしまう。(彼女を妊娠させてしまい、堕胎を強要。)

果たして、この各自の黒歴史が書かれた封筒を用意したのは誰か?

この就活のおおよそ8年後、彼等がどうなっているかも同時に描かれている。

因みにこの6名の就活生の大学は以下の設定となっている。

久賀蒼太 慶応大学 総合政策学部

袴田亮 明治大学 野球部所属

矢代つばさ お茶の水女子大 国際文化専攻

嶌衣織 早稲田大学 社会学専攻

波多野祥吾 立教大学 経済学専攻

森久保公彦 一橋大学

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