昭和史 戦前篇 1926-1945 半藤一利著

昭和史 戦前篇 1926-1945
を半分ほど読み終わりました。
日本が、第二次世界大戦に参戦する前の昭和史には感心が以前からありました。
戦前の日本が一番恐れていた国はロシア。
日露戦争で帝政ロシアに日本が勝利し、それまで全く関係を持たなかった満州に足を踏み入れます。
そして軍隊を派遣するスタートになりました。
これで、ロシアが南下してきても満州の防衛線が出来たことになり、日本にとっては生命線(防波堤)
になりました。
当時の中国は米国・欧州各国が入ってきて好き放題に権益を得ていました。
しかしながら、第一次世界大戦が起こり、欧州各国は、中国どころではなくなり、撤退して行きます。
これは日本にとっては願ったり叶ったりの状況になりました。
日本は、帝政ロシアに勝って、中国での権益を帝政ロシアから奪い、自分達も堂々たる強国だと自惚れ
ます。
新聞各社も最初は戦争に対して反対の態度を取っていましたが、陸軍が力を増して行き、
特に朝日と毎日は大日本帝国の言いなりになります。その方が新聞が売れるからです。
海軍も徐々に陸軍と同調して行きます。
日本国民も戦争を辞さずという風潮になっていきます。
日本国内では、五・一五事件、二・ニ六事件が起きます。
中国では盧溝橋事件が勃発し、日中戦争が始まります。

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