後半も読み終わりました。
松岡外相は、日独伊ソ四国同盟構想に摂り付かれる。スターリンは後にドイツとの交戦を見越してか、松岡外相に日本軍の南進を進める。この時点ではまだ北進するか南進するか最終的には決まっていなかった。松岡外相が帰国する際には、スターリンがお見送りに駅まで来るというサービスぶり。松岡外相は意気揚々として帰国する。が、その後、ドイツは独ソ不可侵条約を破棄にソ連に進軍する。
近衛首相は、公家出身で自分では何も決められない。一方、意気揚々で凱旋帰国した松岡外相に押し切られ、陸軍からの意見もあり、南進を決定する。
陸軍がやる事は精神論を持出、支離滅裂。報道機関も戦争を煽る。
日本軍が南進するということは米英と宣戦布告するという意味。
そして、真珠湾攻撃を行い、米国が日本へ宣戦布告する。最初の内は日本軍は確かに南方の国々を陥落していくが、米国とのミッドウエー海戦で形勢は一転する。。
その後は、負け戦の連続となり、以降は、戦争ではなく、日本軍が肉体をもって鉄と弾丸にぶつかっていく殺戮が繰り返される。
米軍は沖縄へ上陸し、東京大空襲で東京は火の海となる。
そして広島へ原爆投下。日本はボツダム宣言で無条件降伏となるが、ここでも日本は戦争を終わらせる国際上の手続きを理解しておらず、ソ連軍が満州まで進軍してくる。
幸い、ドイツのように東西で分けられることはなかったが、日本を四つに分割統治する案があった。
日本軍の暗号は全て米国が解読に成功しており、軍事機密事項は筒抜け。石油等の資源も底をつき、これでは勝てる訳がない。神風なんて吹かないのです。
なんというアホな戦争をしてしまったのか。三百十万人の犠牲者が浮かばれない。

