トピーカスクール

次に読んでみたい本。

『トピーカ・スクール』1997年のカンザス州トピーカ、高校生のアダムは競技ディベートで優勝するほど相手を打ち負かすための言葉の技法に長けていたが、ある日、自分の言葉の暴力性に気付く。臨床心理士の両親もそれぞれに言葉の限界と直面する。他者を論破して支配するための言葉は、人々を分断し孤立させる。言ったもん勝ちの虚言が横行するいま、詩人でもある著者はトランプ時代のアメリカの起源に遡り、他者と共存するための言葉を問い直す。

朽ちないサクラ

今日は、ピアノ教室の後、図書館で借りていた本(クリフトン年代記第7部後編)を返却しました。予約してある本がまだ6人ほどの待ち状況なので早くても自分が読めるまで1ヶ月ほどありそうなので、繋ぎとして『朽ちないサクラ』柚木裕子著を借りました。サクラというのは公安を指すそうです。

永遠に残るは(下): クリフトン年代記 第7部

ヴァージニアは、計画通りペリー侯爵の後妻に収まる。
ペリーは心臓発作で倒れる。
ペリーの医師からの食生活習慣の改善を故意にヴァージニアは守らず、
以前と同じ生活を続け、ペリーは亡くなってしまう。
これで遺産を相続できると思ったが、ペリーの子供達は既にこの計画を
知っており、遺産相続はヴァージニアの思った通りに運ばなかった。
ハリーの出生の秘密もDNA鑑定ではっきりし、アーサー・クリフトンが実父であることが
判った。
ハリーの新作も順調に売り上げを伸ばし、クリフトンに平穏な日々が訪れる。
が、エマが病魔に侵され、余命が一年ほどと告げられ、ハリーの献身的なサポート
があったが、エマ亡くなってしまう。
それを追うようにハリーも癌で7日後にこの世を去る。
ジャイルズが葬式の日、貧しい家庭で育ったハリーと出会った当時の事、
妹エマとの出会い、第二次大戦下での話、そして小説家
として大成する経緯を話す。
ハリーの天晴な人生の事を。
(完)

クリフトン家は、何度も窮地に立たされるが、事態が急変し、最終的には
クリフトン家が勝利を収める。
英国ではこういう展開の小説にしないと読者に受けないのかなぁというのが全体的な感想。
現実世界では、こんな事滅多に起こることではないのに。
自分を騙しだまし生きて行くのが精一杯の現実です。
小説の後半は上流社会の話になってきて、ちょっとこれじゃ面白くないです。
1部~7部まで全巻、地元図書館で借りて読んだので、まぁいいか。