白昼の駅前広場で4人が殺される。
犯人は逮捕されたが、この逮捕された犯人は実際には犯人ではなく
実際の犯人は不明。
生き残った1人は、繁藤修司という日栄建設の若い作業員。
この事件を追う深大署刑事課の相馬涼介刑事。
その刑事との古い友人である元テレビマンのフリーライター鑓水七雄
この三人がこの事件を解明していく。
一方で鑓水七雄が関係している『ドキュメント21』という番組で
メルトフェイス症候群という短期間に起きた未知の奇病を報道する。
罹患者は全て月齢7か月から9か月の乳幼児。
顔の半分が病名が示すように溶けてしまう病気。
タイタスフーズが乳幼児向けに販売した食品(マミーパレット)に含まれている人参から、
パチルスf50が含まれていることが判明し、これが発症原因である事が判る。
製造元のタイタスフーズは、この事実を隠蔽しようとする。
サンプルを隠す為に、産業廃棄物収運送会社の真崎省吾にパチルスf50が含まれているサンプル品
の破棄を依頼する。
殺された4人はたまたまタイタスフーズが自社工場の産廃(サンプル)
をマンション建設現場に不法投棄している現場を目撃してしまった。
処が、このサンプルは、真崎省吾が捨てずに持っており、これを元にタイタスフーズを
脅迫する。
真崎省吾は、実際に4人を殺害した犯人に殺されてしまったのか?
この真犯人は誰なのか?
ここで上巻は終わり。下巻に続く。
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