ジョン・ル・カレのようなスパイ小説。ル・カレのような静かなスパイの暗躍ではなく、結構ドンパチの場面が多い小説。
ジャックはIRAとしてテロ行為を行っているが、判事の復讐の為、判事のみならず、妻・娘及び護衛についていた警察官を仲間と殺害する。逃走中、仲間が負傷に合い、通常であれば逃走中の足手まといになるので、その場で殺害し、機密情報を暴露させない。
しかし、ジャックは、彼をそのまま置いていき、後日、その彼はIRAの武器調達について白状をしてしまう。それを阻止する為、ジャックは武器輸送経路を爆破し、証拠を隠滅する。その結果、幹部(シーモア)によって両膝を撃ち抜かれ、組織および故郷アイルランドから追放される。
IRAを追放されたジャックの身柄は、取引によってCIA(米中央情報局)へと渡される。CIAの通称『伝書鳩』から、欧州への恋人と一緒に逃亡とその資金の提供を打診され、元狙撃手としての凄腕を買われた彼は、CIAの密命を帯びた危険な暗殺・工作の駒として利用され、他国の諜報機関(MI5・MI6など)からも危険人物としてターゲットにされていく。最も決定的な理由は、彼が極秘情報網および謎のスパイ**「リヴィエラ」**を巡る約20年前からの巨大な陰謀と深いつながりを持っていたことである。
ジャックの父自身がかつて「リヴィエラ」に関わった人物であった。殺害され命を落とす。
ジャックは「IRAからは裏切り者として追われ、CIAやMI6などの国家諜報機関からは
『不都合な秘密を知る元テロリスト/危険な工作員』として抹殺・隔離の対象にされた」ことで、退路を断たれ命を狙われる逃亡劇へとなだれ込んでいく。
ギリアムとは誰か?
ギリアムは、イギリス外務省・情報部(MI6/外務省情報部)の陰の重要人物であり、
冷戦期から長年にわたり国際的なスパイ工作・暗闘を取り仕切ってきた元情報部高官(陰謀の黒幕・黒手)。
物語の核心に関わる過去の事件(約20年前の工作)において、情報部の権力を握っていた人物であり、主要人物たちの運命を大きく狂わせた張本人として描かれる。
リヴィエラは前編では白髪の東洋人スパイとだけ紹介されており、まだ謎のベールに包まれている。後編でその内幕が判っていくと思う。









