睡眠の科学 櫻井武著

以前、ブルーバックスで睡眠についての本を読んだが
難しすぎて三分の一読んだ処で理解できず、放棄。
今回は、とりあえず最後まで読破できた。
内容は前回よりもより初心者にも理解できるように
例を示しながら工夫されていた。でも内容は半分ほど
しか理解できていないと思う。

大学を卒業してから、社会人になり、朝早く起きて
満員電車に揺られ、眠たい目をこすりながら
職場に着いて仕事を始める。五十代後半で定時に帰れる
人間的な生活になったが、それまでは残業は当たり前。
三十代までは週に何日も職場に泊まりこんで納期を
守った事もある。

ずっと感じていたが、どうも睡眠不足になると、仕事の効率が悪くなる。
かと言って、睡眠を確保していたら、納期が守れるか不安になる。
仕事が気になって眠れない。

その当時にこの本が出版され読んでいたら、医学的・科学的根拠から
まずは睡眠を確保という行動に出ていただろうと思う。

睡眠と覚醒はいわば、シーソーのような関係。
GABA作動性ニューロン(睡眠:視索前野)⇔モノアミン/コリン作動性ニューロン(覚醒:脳幹)
どちらが優勢になるかは、”重み”である。
人は起きている間、脳では大量の情報が処理される。
それには、大量のエネルギーを消費する。当然、エネルギーを消費すると脳が疲れてくる。
そうなると睡眠側が重くなり、シーソーは睡眠側に傾き眠りに入る。

睡眠中は、レム睡眠とノンレム睡眠がある。
レム睡眠では比較的大脳は活発であり、この時”夢”を見ると言われている。
ノンレム睡眠では、人が生きていく上で必要な機能、例えば、呼吸するとか、心臓が
血の循環をするという働き以外、休める臓器は休む。
ノンレム睡眠中、細胞外に溜まった有害な老廃物の除去(グリンパテックシステム)が行われる。
実際には、血管の周りの空間を流れる脳脊髄液によって除去される。
また、情報の整理とともに、情報処理環境の整備も行われており、脳の機能を正常に
保っている。

確かに、ピアノの練習をした日よりも、翌日、復習を兼ねて、前日練習した箇所を
弾くと、練習した時よりも上手く弾けるという経験を何度もした。

睡眠をしっかり摂ることが健康維持への一番の近道であると思った。
睡眠を削るなど一番の愚行でやってはならない。百害あって一利なし。

仕事の重圧と睡眠で悩んでいるサラリーマンにお勧め。

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