殺人の門 (下) 東野圭吾

豆腐屋の貧乏な家に生まれた倉持と
歯科医で裕福な家に生まれた田島。
倉持は、田島のような所謂山の手と言われる高級住宅街で何不自由なく生活している田島が
許せなかった。かと言って田島には、飴と鞭を使い分け、止めは刺さず、屈辱を与えていく。

倉持は相変わらず、口八丁手八丁で田島に接近する。
下巻では、高齢者に的を絞って”金”を買わせる詐欺”東西商事”に
倉持は田島を誘う。
実際には”金”などなく、金を購入したという証書を発行するだけ。
いよいよこの詐欺が警察が知る処となる前に上層部は姿を消し、
倉持と田島も逃げる。
田島はその後、いろいろな仕事をし、家具販売会社に入社する事が出来
やっと安定した生活を送れると思った時に、また倉持と再会する。
倉持の彼女の知合いという女性(美晴)を紹介され結婚するが、実はこの美晴は
以前、倉持が付き合っていた女性で、邪魔な存在となり、それを田島に押し付ける。
結婚したのは良いが徐々に美晴は本性を現し、浪費癖で大きな負債を抱えて、離婚。
離婚をする際にも倉持と美晴は組んで、田島に浮気をさせ、それを条件に美晴が有利な条件
で離婚する。つまり全ての負債は田島が負う事になる。

倉持が立ち上げた”株”売買の会社も詐欺で、その被害にあった男性が倉持を襲い、
倉持は命は助かったが、植物人間になる。

実は、田島の父が最終的に全財産を失ったのも倉持とその師匠が計画したものだった。

倉持は、小さい頃から何故生まれた家でこうも貧富の差が大きいのか不満であり
田島を生かさず、殺さずでコントロールする。
いろいろな伏せんが仕組まれていて、それが徐々に繋がっていく物語。
倉持は、こんな人を引き付ける才能があるのなら、詐欺とか陰ではなく、正々堂々と勝負すれば成功したのに
と思ってしまう。
一気読みでした。
今年読んだ本で一番面白かったです。来年、映画が公開予定。

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